症例, 腫瘍科
飼い主様が体表に腫瘍ができていることに気づき来院、または元気がない、食欲がない、痩せてきた、よく嘔吐する様になった等で来院されてから診察で胸部、腹部、血液の癌が見つかることが多くあります。 乳腺腫瘍 はっきりとした原因は不明ですが、女性ホルモン(エストロゲン、プロゲステロン等)との関係、脳下垂体からのホルモン等の影響が示唆されています。 8歳から10歳が好発年齢で、雄にも見られることがあります。 乳腺組織にしこりとして発見されることが多くあります。 犬では約50%が悪性であることに比べ、猫では約70%から90%が悪性です。...
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内分泌, 症例
動物は体の恒常性を保つために各種の内分泌腺からホルモンが分泌されています。 それらのホルモンの分泌異常によって様々な症状(病気)を発現します。 糖尿病 副腎皮質機能亢進症・機能低下症 甲状腺機能低下症・機能亢進症...
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症例, 皮膚科
単純な皮膚炎から寄生性、ホルモン失調性、自己免疫性、腫瘍性等多岐にわたります。 湿疹がある、炎症がある(皮膚が赤い、腫れている、熱がある、痛い)、フケが多い、痒みがある、脱毛があれば受診することをおすすめします。 寄生虫性皮膚炎 ノミ、ダニによる皮膚炎で、特に夏場に多く見られます。 膿皮症 皮膚の化膿性疾患を言います。 一番多いのは細菌が関与し膿疱を伴っているものです。 真菌による皮膚炎 糸状菌による皮膚炎で、円形状に脱毛することが多くあります。 アレルギー性皮膚炎 最近はよく見かける様になってきました。...
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泌尿・生殖器科, 症例
泌尿器とは、腎臓、尿管、膀胱、尿道のことを言います。その病気のことを泌尿器疾患と呼びます。 慢性腎炎(腎不全) 中高齢の犬や猫、特に猫でよく見かける疾患です。 食欲不振、痩せてくる、飲水量が多くなる等の症状が見られる様であれば、腎炎が進んでいる可能性があり、早急に受診する必要があります。 最近では血液検査でほとんど症状が現れない初期の腎機能の低下を診断できる様になってきています。 猫ではSDMA、犬ではシスタチンCを測定します。 結石症 腎臓、膀胱、尿道に結石ができる病気です。...
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呼吸・循環器科, 症例
元気がない、散歩に行きたがらない、疲れやすい、食欲がない、舌の色が紫っぽい等の症状が見られます。 小型犬では比較的多い病気です。 代表的な心臓の病気に僧帽弁閉鎖不全症があります。 5〜7歳くらいから徐々に弁の具合が悪くなり始め、10歳を超えた頃から上記の様な症状が出始めることが多くあります。 先天的なものでは動脈管開存症、心房・心室中隔欠損症等が挙げられます。 人間と同様、年齢を重ねると不整脈が現れたり、心内雑音が聴取されたりします。...
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