元気がない、散歩に行きたがらない、疲れやすい、食欲がない、舌の色が紫っぽい等の症状が見られます。
小型犬では比較的多い病気です。
代表的な心臓の病気に僧帽弁閉鎖不全症があります。
5〜7歳くらいから徐々に弁の具合が悪くなり始め、10歳を超えた頃から上記の様な症状が出始めることが多くあります。
先天的なものでは動脈管開存症、心房・心室中隔欠損症等が挙げられます。
人間と同様、年齢を重ねると不整脈が現れたり、心内雑音が聴取されたりします。
甲状腺機能亢進症でも、脈拍、呼吸数は上昇します。大型犬では拡張型心筋症、猫では肥大型心筋症がよく報告されています。
飼い主様は日頃から十分に症状の変化を観察してあげてください。
心電図、胸部X線、血液検査(ANP等)、甲状腺の検査、心エコー検査等の組み合わせで診断することができます。
心臓病は肺の機能、全身の血行動態と密接な関係にあるため、症状が多岐にわたります。
一部の先天性心臓病以外、手術が難しいことが多いのも事実で、内科的に治療するケースが多くあります。